不動産売却で失敗しない秘訣とは?内覧準備から契約の注意点まで徹底解説

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「不動産を売りたいけれど、何から始めればいいのか分からない」「想定外の手数料や税金で損したくない」そんな不安を抱えていませんか?


この記事では、不動産売却における「やってはいけない落とし穴」や「高く売るための具体策」を、専門家視点でわかりやすく解説。損をしないための行動手順を丁寧にお伝えします。

 

最後まで読むことで、「信頼できる不動産会社の見極め方」や「囲い込みを避けて高値で売却するコツ」まで習得でき、安心して次の一歩を踏み出せます。放置すれば、知らぬ間に数十万円の損失が生まれるかもしれません。ぜひ今、このタイミングで確認しておきましょう。

安心と信頼の不動産売却サポート - 株式会社アクシスライフ

株式会社アクシスライフは、不動産業界で17年以上の経験を持ち、賃貸仲介・売買仲介・管理に加えて不動産買取事業も展開しております。​お客様一人ひとりのご希望やお悩みに寄り添い、最適な不動産売却の方法をご提案いたします。​空き家や収益物件の売却、任意売却など、幅広いニーズに対応し、安心感のあるサポートを提供いたします。​初めての不動産売却でも、全力でサポートいたしますのでお気軽にご相談下さい。

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住所 〒272-0034千葉県市川市市川1-22-6 青山ビル402
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不動産売却の査定方法

不動産売却査定の種類(机上査定と訪問査定)の違い

不動産売却査定の種類(机上査定と訪問査定)の違い

不動産売却を検討する際に、最初に直面するのが「査定の方法をどう選ぶか」という問題です。査定には主に「机上査定」と「訪問査定」の2種類があり、それぞれの特徴を正しく理解することで、より納得のいく売却活動に繋げることができます。

 

机上査定は、物件の現地確認を行わず、土地や建物の情報、周辺の取引事例、相場データなどをもとに価格を算出する方法です。一方で訪問査定は、不動産会社の担当者が実際に現地を訪問し、建物の状態や立地条件、日当たり、隣接地との関係など細かい点を含めて判断します。

 

以下に両者の違いを比較した表を掲載します。

項目 机上査定 訪問査定
所要時間 数時間〜数日 数日〜1週間
査定精度 概算(参考値) 実勢に近い(成約想定価格)
費用 無料が一般的 無料が多いが一部有料もある
必要な情報 物件概要(登記簿・間取り等) 物件概要+現地確認
適したタイミング 売却の可否を判断したい初期段階 本格的に売却を進めたい段階

 

机上査定はスピード感があり、複数社に気軽に依頼できるというメリットがありますが、実際に売れる価格との差が出ることもあります。訪問査定は、現地を見た上での精度の高い価格提示が可能ですが、担当者の対応によってはプレッシャーを感じることもあるかもしれません。

 

どちらを選ぶべきかは、売却のステージや目的によって異なります。例えば、まだ売却するかどうか迷っている段階では机上査定を活用し、売却を決断した後は訪問査定で精度を高めるという流れが一般的です。

 

さらに注意すべきは、不動産会社によって査定のロジックや重点項目が異なる点です。特に築年数や立地に対する評価の基準は会社によって違いが出やすく、複数社に依頼して比較することで、自分の物件のポテンシャルをより正確に把握することができます。

不動産一括査定サイトの活用法と注意点

不動産一括査定サイトは、複数の不動産会社に一度の入力で査定依頼ができる便利なツールです。効率的に査定結果を比較できることから、近年多くの売主に利用されていますが、正しく使わないと逆に混乱を招くこともあるため、ポイントを押さえた使い方が求められます。

 

まず一括査定サイトの仕組みを理解しておきましょう。以下のような流れで利用できます。

  1. 物件情報(所在地、間取り、築年数など)を入力
  2. 対応可能な不動産会社が自動でピックアップされる
  3. 各社から査定結果がメールや電話で届く
  4. 内容を比較・精査し、気になる会社とコンタクトを取る

 

一括査定サイトは以下のような利点があります。

  • 多数の不動産会社の査定を一括取得できる
  • 自分では探しきれない地域密着型の業者にも依頼できる
  • 匿名で依頼できる場合もある(※対応サイトに限る)

 

一方で、以下のような注意点もあります。

  • 査定価格が高い順で選んでしまうと失敗のリスクが高まる
  • 一度に複数の営業電話がかかってくる可能性がある
  • 提携会社が限られているため、すべての優良業者が網羅されているわけではない

 

一括査定サイトは「比較検討」には非常に有効ですが、「最終的にどこに依頼すべきか」を決定するためには、さらに会社の信頼性や実績を自分で確認する必要があります。

 

また、一括査定後に実施される訪問査定では、サイト上の査定価格と実際の提示価格に差が出ることも少なくありません。査定額に期待を持ちすぎるのではなく、「価格の幅」や「根拠の説明」に着目し、論理的に納得できる会社を選ぶのが賢明です。

 

一括査定サイト選びにおいては、以下のような観点を持つと良いでしょう。

  • 提携社数の多さ
  • 地域対応の広さ
  • 運営企業の信頼性(上場企業や大手が運営しているか)
  • 利用者数や口コミ評価

 

査定結果はあくまでも「入り口情報」に過ぎません。実際に信頼できる不動産会社を見極めるためには、その後の対応や姿勢も含めて総合的に評価する姿勢が必要です。

高額査定をうのみにせず信頼できる不動産会社を見極める方法

不動産を売却する際、高額査定を提示されるとつい心が揺れてしまうものです。しかし、実際に売却できる価格と、提示された査定価格には差がある場合も少なくなく、安易に高額査定だけで不動産会社を選ぶことは危険です。ここでは、信頼できる不動産会社を見極めるための視点を解説します。

 

まず、不動産会社が高額査定を出す理由には以下のようなケースがあります。

  • 売却依頼(媒介契約)を獲得するため
  • 他社との差別化を図るため
  • 実際の販売価格は調整前提で提示している

 

つまり、提示された査定価格が「根拠のある実勢価格」なのか、それとも「営業目的のアピール価格」なのかを見極めることが極めて重要です。

 

信頼できる会社かどうかを判断するには、次のチェックポイントを意識すると良いでしょう。

  1. 査定価格の根拠を丁寧に説明してくれるか
  2. 周辺事例や市況などのデータを提示してくれるか
  3. 担当者の知識や対応が丁寧で、押し売りしないか
  4. 売却戦略や販売活動の具体的な方法を明示してくれるか
  5. 仲介実績や売却成功率など、信頼できる数値を開示しているか

 

さらに以下のような視点も重要です。

評価項目 確認すべき内容
媒介契約の種類 専任・一般・専属など、それぞれの違いを説明できるか
販売活動の方法 ポータル掲載、チラシ、内覧対応などの詳細
査定時の資料提示 成約事例、相場資料、登記簿情報など
担当者の資格や実績 宅地建物取引士、年間成約数、地域での販売経験など
口コミや評判 インターネット上の評価や、過去のクチコミ

 

高額査定だけを信じて契約してしまい、後になって「全然売れない」「価格を下げるように言われた」といった声も多く聞かれます。価格はあくまでひとつの指標であり、「売主と一緒に誠実に販売戦略を立ててくれるか」が本当の意味での信頼です。

 

不動産売却は、多くの人にとって人生で何度も経験するものではないため、信頼関係を築ける担当者との出会いが成功のカギとなります。価格の高さではなく、情報の透明性と提案力で比較検討を重ね、納得できるパートナーを見つけましょう。

不動産会社の選び方

大手 vs 中小の違いと地域密着型の強み

不動産会社を選ぶ際、大手企業と中小企業、そして地域密着型業者の違いを理解することは、後悔のない不動産売却にとって極めて重要です。まず、大手不動産会社は全国規模のネットワークと豊富な広告予算を活かし、広範囲に物件情報を展開することが可能です。これにより、多くの買主に物件を見てもらうチャンスが生まれやすいという強みがあります。対して中小企業、特に地域密着型の会社は、地域の実情や需要に通じた戦略を採用し、近隣エリアでの販売実績や土地勘を活かした提案に長けています。

 

大手と中小では「販売網」「営業力」「広告戦略」「売却期間」の傾向に違いがあるため、それぞれの特徴を比較してみましょう。

比較項目 大手不動産会社 中小・地域密着型不動産会社
広告の強さ 全国ネットで大規模展開が可能 地元の紙媒体・ネットに強い
担当者の数 多く在籍し分業体制が整っている 一人の担当者が一貫対応しやすい
売却エリアの対応力 全国・都市部に強みあり 地域密着型でエリアに精通
売却スピード 比較的早いことが多い 条件や地域により差が出る
交渉の柔軟性 ルールが明確で柔軟さに欠ける面も 柔軟に対応しやすい

 

こうした違いを踏まえ、例えば都市部のマンション売却では大手企業の広域的な集客力が有利に働くことがあります。一方で、郊外や地方の一戸建て・土地の売却では、地元事情に詳しい中小企業のほうがスムーズに進むケースも多く見受けられます。

 

また、地域密着型の業者は、近隣住民や地元金融機関とのつながりがあることで、潜在的な買主とのマッチングがしやすく、広告掲載前に成約に至るケースも珍しくありません。

 

選ぶべき業者のタイプは、物件の「所在地」「種別」「売却理由」によっても異なります。そのため、まずは複数の不動産会社に査定依頼をし、それぞれの提案内容や対応力を比較することが重要です。

 

結論として、大手だから安心、中小だから不安という先入観ではなく、自分の売却物件や希望条件に合致するかどうかを冷静に見極める視点が必要です。そのうえで、以下のチェックリストを活用して実績や信頼性も確認しておきましょう。

不動産会社の見極め方とチェックリスト

不動産売却を成功させるためには、単に「大手か中小か」だけでなく、その不動産会社の信頼性・実績・対応力を総合的に見極めることが必要です。信頼できる不動産会社を見つけるには、いくつかの重要な観点があります。ここでは、売却検討中の多くの方が感じる以下のような疑問を起点に、丁寧に解説していきます。

 

よくある疑問

  • 営業マンの対応が良くても会社として信頼できるかどうかは?
  • 仲介手数料に差はあるの?
  • 優良企業の見分け方ってあるの?
  • 査定額が高い会社を選んでいいのか?
  • 地元に強い会社はどうやって探す?

 

このような疑問を解決するには、次のような観点を意識して選定することが不可欠です。

 

見極めのためのチェックリスト

チェック項目 内容
実績件数 年間の売買仲介実績があるか、地域の売却経験があるか
営業担当者の知識 税金・相続・建築など専門的知識があるか
査定理由の説明 査定金額に対して根拠を明確に説明できているか
仲介手数料の説明 手数料率・内訳・支払時期が明確に提示されているか
売却後のサポート 契約締結後の確定申告やトラブル対応に関する説明があるか
地元での評判 レビューサイト、口コミ、地元の評判を確認済みか

 

さらに見極めには、担当者の態度も重要な判断材料となります。たとえば、質問に対して曖昧な回答を繰り返したり、必要以上に高額な査定額を提示してきたりする場合、売却後の対応に不安が残ることもあります。また、「囲い込み」といって、自社だけで買主を見つけようとし、他社に情報を流さない業者も存在します。このような姿勢は売却機会を狭めるリスクがあるため、事前に確認が必要です。

 

理想的な営業担当者は、売主の希望をしっかりと聞き取り、デメリットも正直に伝えたうえで、ベストな選択肢を提案できる人物です。たとえ高額査定を提示されても、根拠の説明が不十分であれば、その業者に依頼することは慎重に検討するべきです。

 

選定の際は一括査定サイトなどで複数社から査定を取り、金額だけでなく「情報の質」「対応スピード」「説明の明瞭さ」など総合的に評価する姿勢が欠かせません。

戸建て・マンション・土地別で強い業者の傾向

不動産会社の得意分野は、取扱う物件の種別によって大きく異なります。つまり「どの会社でも万能」というわけではなく、戸建てに強い会社、マンション専門の会社、あるいは土地売買に精通している会社など、それぞれの強みに応じた選定が必要です。自身が売却する物件のタイプに合った業者を選ぶことが、スムーズな売却活動と高値成約に繋がります。

 

まずは、物件種別ごとに強みを持つ業者の傾向を、以下の表に整理してみましょう。

物件種別 強い傾向のある不動産会社 理由や特徴
戸建て 地域密着型の中小企業、戸建て専門業者 地元事情に詳しく、買主ニーズに即応
マンション 大手不動産会社、分譲経験豊富な業者 購入希望者データベースが豊富
土地 土地活用提案が得意な企業、地権者向け業者 建築会社との提携や土地活用ノウハウあり

 

それぞれの物件ごとに、以下のような選定基準を持つことが大切です。

 

戸建て売却の場合

  • 地域内の過去の販売実績が豊富か
  • リフォームや建物解体の相談にも乗れるか
  • 買主のファミリー層や高齢者向けアプローチができるか

 

戸建ては築年数が古くなっていることも多く、建物の状態やリフォーム要否の説明力が求められます。地域の特性に精通した業者であれば、周辺の買主ニーズにも的確に対応でき、販売戦略の打ち出し方に差が出ます。



マンション売却の場合

  • 同一マンション内や近隣での成約実績があるか
  • ファミリー・単身者向けの訴求が得意か
  • 管理費や修繕積立金などの説明が的確か

 

マンションの場合、間取りや階数、管理状況といった要素が評価に大きく影響します。実績豊富な業者であれば、物件の「見せ方」や広告の打ち出し方にノウハウがあり、集客力にも差が出やすくなります。



土地売却の場合

  • 建築会社・デベロッパーとの連携があるか
  • 法令上の制限(建ぺい率・用途地域など)に強いか
  • 活用提案や分筆・測量などの経験が豊富か

 

土地売却は建物と異なり、「活用イメージの提案力」が求められます。建築会社や投資家とのパイプがある業者は、買主候補が既にいることも多く、成約までのスピードや交渉力が期待できます。

 

物件種別ごとの得意・不得意を見極めるには、以下のようなポイントを確認するのがおすすめです。



見極めチェックリスト

  • 過去に取り扱った物件のタイプや件数は?
  • 自社で売却事例を持っているか(事例の提示を求める)
  • 専門分野に関するノウハウが説明できているか
  • 広告手段が物件種別に適しているか(紙媒体・ネット等)

 

まとめると、「物件の種類×会社の強み」の組み合わせを把握することで、より効果的な売却戦略が立てられます。単に知名度や価格だけでなく、自分の物件を最も高く、早く、安心して売れる会社を見つけることが、不動産売却成功の第一歩となります。

不動産売却時の契約・媒介契約

不動産を売却する際に、不動産会社との関係を明確にするために結ばれるのが「媒介契約」です。媒介契約には複数の種類があり、それぞれに特徴とメリット・デメリットが存在します。契約の選択を誤ると、売却活動が長引いたり、想定よりも低い価格で成約してしまったりする可能性もあります。

 

媒介契約は大きく以下の3種類に分類されます。

媒介契約の種類 他社への依頼可否 自分で買主を見つけた場合の取引 レインズ登録義務 業務報告義務
専属専任媒介契約 不可 不可(自己発見取引も不可) 5日以内必須 1週間に1回以上
専任媒介契約 不可 可能(自己発見取引はOK) 7日以内必須 2週間に1回以上
一般媒介契約 可能 任意 義務なし

 

それぞれの違いを具体的に把握することで、売却戦略に合った媒介契約を選択できるようになります。

 

専属専任媒介契約の特徴 専属専任媒介契約は、1社の不動産会社にすべてを一任する形式です。他社への依頼や自己発見取引もできないため、完全に信頼できる不動産会社と契約する必要があります。業務報告やレインズ登録が義務付けられているため、売主は進捗状況を把握しやすいという利点があります。

 

専任媒介契約の特徴 専任媒介契約も1社のみに依頼しますが、自己発見取引は認められます。売却活動を不動産会社と協力して行いたい場合や、自分でも買主を探したい場合に向いています。

 

一般媒介契約の特徴 複数社に同時に依頼できるため、幅広く買主を探すことができます。ただし、業務報告の義務がなく、レインズへの登録も任意であるため、進捗状況が見えにくいという点には注意が必要です。

 

契約選びの際には、次のようなポイントを考慮することが大切です。

  • 自身で買主を探す可能性があるか
  • 不動産会社にどこまでの業務を期待するか
  • 複数社の競争を利用して高値売却を狙いたいか

 

それぞれの媒介契約には向き・不向きがあります。売却物件の種類(マンション・一戸建て・土地)や地域性、不動産会社の実績なども加味しながら、最も利益を最大化できる契約を選びましょう。

契約時に注意すべき重要項目と見落としがちなリスク

不動産売却における媒介契約は、売主と不動産会社との信頼関係を構築するうえで非常に重要なものです。契約書に署名・捺印する前に、確認すべき項目が多く存在します。誤った判断をすると、手数料トラブルや売却価格の失敗、契約不履行など大きな損失につながる可能性があります。

 

以下は契約時に特に注意すべき項目の一覧です。

チェック項目 解説例
媒介契約の種類 自分の売却戦略に合った契約かどうか
媒介期間 一般的に3ヶ月。短すぎると活動が不十分、長すぎると改善の機会を逃す
仲介手数料の上限 成約価格の3%+6万円+税が上限。計算方法を事前に確認
解約条件 売主の都合で解約する場合の違約金や条件の有無
レインズ登録の有無 専任系契約では登録義務あり。レインズに非登録の場合は売却機会の損失につながる
業務報告の頻度 進捗確認ができる頻度。専属専任では週1回、専任では2週間に1回が義務
成約見込みと販売戦略 客観的な根拠に基づいた説明があるか。過度な楽観予測には注意

 

さらに、以下のような見落としがちなリスクにも気を配るべきです。

 

  1. 専任系での囲い込みリスク  後述する「囲い込み」が発生すると、他社経由の買主と接触できなくなる可能性があります。
  2. 媒介期間満了後の自動更新条項  自動延長される契約もあり、確認が不十分だと望まない継続が生じることがあります。
  3. 契約書の曖昧な文言  例:「〇〇に関しては協議のうえ決定する」といった記載は、トラブルのもとです。

 

安心して契約を進めるためには、契約内容に疑問があれば必ず文書で確認し、不明点はその場で解消することが重要です。不動産会社選びと同様に、契約そのものへの理解と慎重さが売却成功の鍵を握ります。

囲い込みとは?損をしないための知識と防止策

囲い込みとは、不動産会社が売却を担当している物件について、他社が連れてきた買主との取引を意図的に断る行為を指します。これにより「両手仲介」(売主と買主の両方から仲介手数料を得る)を狙う不動産会社が存在しますが、売主にとっては損失のリスクが高くなります。

 

囲い込みの具体的な影響は次のとおりです。

発生するリスク 内容例
売却までの期間が長期化 他社経由の買主との取引が断られるため、購入希望者の母数が減る
希望売却価格の妥協 買主が見つからないまま時間が経過し、価格を下げざるを得ない状況に
売却チャンスの逸失 本来であればすぐに成約していた可能性がある買主との機会を逃す
仲介手数料の不透明性 両手仲介を目的とすることで、不正に近い報酬構造になる可能性がある

 

囲い込みを防ぐためには、以下のような対策が有効です。

 

  1. レインズ登録状況を確認する  自分の物件が正しくレインズに登録されているか、また「公開」となっているかをチェックしましょう。
  2. 囲い込み禁止を契約書に明記する  媒介契約時に、「囲い込み行為は行わないこと」を明文化することも一つの方法です。
  3. 一般媒介契約を選択する  複数の不動産会社に依頼することで、囲い込みリスクを分散できます。
  4. 成約報告を第三者に依頼する  不安な場合は、宅建士や不動産アドバイザーにチェックを依頼するのも一手です。

 

また、担当者の対応も重要です。囲い込みを疑うべきサインとしては以下が挙げられます。

  • 内覧希望があってもなかなか調整されない
  • 「買主が見つかっていない」と説明されるが明確な根拠が示されない
  • レインズに掲載されていない、または情報が不十分

 

売却活動において最も大切なのは「情報の透明性」です。囲い込みを防止し、安心して取引を進めるためには、契約内容と会社の姿勢をしっかり見極めることが何よりも重要です。正しい知識をもって臨めば、不動産売却は安心かつ有利に進められるでしょう。

失敗しない不動産売却のコツと注意点

不動産売却において多くの方が陥りやすい「やってはいけない売却パターン」があります。これらを理解し、回避することで損失や後悔を防ぎ、円滑かつ高額な売却を実現できます。

 

まず、多くの失敗パターンは以下のような「安易な選択」や「情報不足」から生じます。

 

よくある失敗パターンとそのリスク

失敗パターン リスク内容 回避策
高額査定を出した業者に即決 売れ残りリスク・値下げの連鎖 複数社での査定比較と根拠確認
相場を調べずに売却価格を設定 市場価格とのズレで買い手がつかない 近隣売却実績や不動産ポータルでの相場確認
仲介業者の実績を確認せずに依頼 売却活動の質にバラつき、対応の遅れ 成約件数・販売力・対応実績の事前チェック
内覧準備を怠る 第一印象の悪化で売却価格が下がる 清掃・整頓・生活感の調整など見せ方の工夫
契約内容をよく読まずに署名 トラブル時の損害・違約金発生 重要事項説明や媒介契約の条項を必ず確認

 

では、なぜこれらのパターンが「繰り返し」発生するのでしょうか?原因は次のような「心理的要因」が関係しています。

・少しでも高く売りたいという願望
・時間をかけずに早く売りたいという焦り
・不動産会社に対する過信または警戒心の強さ

 

特に注意すべきは「高額査定の罠」です。不動産会社によっては売却契約を取りたいために、相場を大きく上回る金額を提示する場合があります。これは実際に売れる価格ではないため、後々「値下げ」を余儀なくされるケースが多く、売却期間が長引き、最終的な売却価格も下がる傾向があります。

 

また、「相場を無視した価格設定」も失敗の典型です。類似物件の価格帯や成約事例を無視して価格を決めると、買主からの反応が得られず、販売期間が長期化するリスクがあります。

 

成功に近づく回避アクション

  1. 一括査定サイトで複数社の査定を取得
  2. 査定価格の根拠と近隣事例を確認
  3. 業者選びは「売却実績」と「営業力」を軸に評価
  4. 事前に契約書・重要事項説明書の項目を把握
  5. 内覧時に生活感を減らす・クリーニングを実施

 

これらの対応を一つずつ積み重ねることで、失敗リスクを大幅に減らすことができます。

高く売るためにやるべき内覧準備と見せ方の工夫

内覧は不動産売却において、購入希望者が「住みたい」と感じるかを判断する最も重要なタイミングです。第一印象で物件価値が大きく左右されるため、事前準備と演出がカギになります。

 

内覧前の基本チェックリスト

項目 チェック内容
清掃 床・窓・水回りなど隅々まで清掃する
匂い 換気・芳香剤で生活臭を軽減
整頓 物を減らし、生活感を極力なくす
明るさ 照明やカーテンで室内を明るく演出
補修 壁紙の剥がれ、ドアのきしみなどを直す

 

これらの基本的なポイントに加え、「魅せ方の工夫」が大きな差を生みます。

 

  1. モデルルーム化の意識 家具の配置や装飾を整えることで、部屋全体が広く、住みやすい印象を与えます。物件が古くても清潔感と空間演出で「価値」を上げることができます。
  2. 収納の見せ方に注意 クローゼットや押入れの中も見られることを想定し、スペースに余裕があるように整理します。「収納が豊富」と思わせることがポイントです。
  3. ペットや私物は非表示に ペットの臭いや毛、個人的な写真などがあると、見学者の印象に影響します。内覧時はなるべく「誰が住んでいるか」が見えないように配慮します。
  4. 天候と時間帯の調整 晴れた日や午前中など、部屋が明るく見える時間帯に内覧を設定すると、印象が良くなります。

 

内覧後の印象に差が出るフォロー

・来場者へ丁寧なお礼と説明を残す
・不動産会社にフィードバックをもらう
・評価点と改善点を記録し次回に反映

 

「売れる家」は設備が豪華なわけではありません。「見せ方」と「印象」が購入の意思決定に大きく関わっているという視点が重要です。

売却活動の期間中にやっておくべき対応

売却活動は不動産会社任せにするのではなく、売主自身の積極的な関与が成功のカギを握ります。売却開始から成約・引き渡しまでの流れの中で「何をすべきか」を理解することで、トラブルを未然に防ぎ、最適な結果を引き寄せられます。

 

売却期間中のフェーズ別対応

フェーズ 主な対応内容
売却開始直後 価格の見直し余地を含んだ戦略的価格設定
内覧対応 スケジュール管理と見学時の準備
反響分析 閲覧数・問い合わせ数の把握、改善ポイントの検討
値下げ判断 周辺相場や売却期間に応じた再調整
売買契約〜引渡し前 書類準備、引越しスケジュール、抵当権抹消の段取り

 

とくに「内覧後のフィードバック」は、売却活動において非常に有用な情報です。不動産会社を通じて見学者の感想やネックとなった点を把握し、改善に繋げることができます。

 

また、「反響が少ない」と感じた場合は、次のようなチェックポイントを見直しましょう。

・価格設定は適正か(高すぎると敬遠される)
・掲載写真は魅力的か(プロカメラマンの活用も有効)
・間取り図や物件情報に誤りや不備がないか



売主として行うべき具体的行動

  1. 定期的に不動産会社と面談・進捗確認を行う
  2. 情報サイトのアクセス数・反応状況を共有してもらう
  3. 契約書の記載内容を十分に確認する(売買契約や手付金)
  4. 引越しの準備・住民票や登記関係書類の準備を進める
  5. 税金の申告タイミングや必要書類を確認(確定申告含む)

 

不動産売却は単なる「物件を手放す行為」ではなく、情報収集、計画、実行、調整といったプロセスの連続です。活動中に適切な対応をすることで、結果として「高く・スムーズに・安全に」売却が成立する流れが構築されます。

まとめ

不動産の売却は、人生でも数少ない大きな取引のひとつです。失敗しないためには、査定や契約、媒介契約の選び方、売却活動中の対応など、ひとつひとつのステップで正しい判断が求められます。

 

特に重要なのは、媒介契約の種類を理解し、自分の希望に合った方法を選ぶこと。例えば専属専任媒介契約では、売却活動の主導権を完全に不動産会社に預けることになります。これが安心材料となるか、制限と感じるかは売主の考え次第です。また、囲い込みを回避するためには、複数社へのヒアリングや「レインズの登録確認」といった具体的対策が必要です。

 

「想定外の手数料がかかったらどうしよう」「囲い込みに気づけるだろうか」といった不安を抱えている方も、本記事を読むことで、自分の意思で判断し、納得のいく売却を進められるようになるはずです。

 

不動産売却は、事前の準備と知識の差で結果が大きく変わる分野です。知らなかったがゆえの損失を避けるためにも、正しい情報と信頼できる不動産会社の選定が欠かせません。今後の売却計画に、この記事が確かな判断材料となることを願っています。

安心と信頼の不動産売却サポート - 株式会社アクシスライフ

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電話 047-712-5235



よくある質問

Q. 不動産一括査定サイトを使った場合、高額査定は本当に信用できますか?
A. 不動産一括査定サイトでは、複数の不動産会社から査定金額の提示を受けられますが、高額査定が提示されたからといって「その価格で売れる」とは限りません。訪問査定と異なり、机上査定は現地調査がないため、周辺環境や物件の状態を正確に反映できないケースがあります。高額査定のみで業者を選ぶと、売却活動が長引いたり、価格調整を繰り返す可能性があるため、信頼できる不動産会社の実績や媒介契約の内容もあわせて検討する必要があります。

 

Q. 空き家を放置せず売却したい場合、どのタイミングが最適ですか?
A. 空き家の売却は、固定資産税の負担や管理コストの増加を防ぐ意味でも、早めの決断が鍵となります。特に築年数が経過すると資産価値が下がる傾向があり、販売価格にも影響を与えます。空き家の売却では、室内の清掃やハウスクリーニング、測量図や登記情報の整理など、事前準備が売却活動をスムーズに進めるためのポイントです。

会社概要

会社名・・・株式会社アクシスライフ

所在地・・・〒272-0034 千葉県市川市市川1-22-6 青山ビル402

電話番号・・・047-712-5235